Q3
副社長にたか子さんとは付き合えない話をすると、副社長は
「君の気持ちは分かった。しかしたか子にはしばらくしてからその話はするよ。彼女がいるわけでもないのだから、君の気が変わったらいつでも言いに来てくれ。」
と言いました。あなたはゆきえさんとはまだ一度しか会ったことがないので、その話は副社長にしませんでした。でももし付き合うことになれば、伝えなければいけないと思っています。
さて、今日はゆきえさんとの二回目のデートです。今回あなたは自分の好きなイタリア車の話をしました。ゆきえさんはあなたがスポーツジムにイタリア車で来ていることを知っていたようで、とても真剣に話を聞いてくれました。今までこれ程自分の趣味を真剣に聞いてくれた女性はいなかったので、あなたは大感激です。ゆきえさんはあなたにひとつだけ質問をしました。「○○という車を知っている?」それは知っているもなにも、あなたが生涯の目標にしている古いイタリア製オープンカーでした。ゆきえさんがそのような車を知っていることが意外でした。
食事の時間もあっという間に過ぎ、最後のドルチェをお互いのがおいしそうだということで交換したそのとき、あなたはテーブルの横で立ち止まった2人に気がつきました。なんとその2人はたか子さんと父親の副社長でした。副社長は恐い顔をしながら「君は付き合っている人はいないと、今日言ったじゃないか? たか子と付き合えないなら、付き合えないでどうして嘘をつくんだね。会社での君の立場がどうなるかを覚悟しておきたまえ。」
と言い、泣き出しそうなたか子さんと一緒に店を出て行きました
ゆきえさんは「あなた、なかなかのやり手なのね。私のことはいいから、二人を追いかけたら。仕事までなくなりそうよ。」
と言ってくれました。
さて、あなたはどうしますか。
自分の非のないことでとやかく言われるくらいなら、会社なんてどうでもいい。ゆきえさんとの食事を続ける。