Q4

 あなたは週末のデートの日、たか子さんに事情を説明して車を一緒に見に行ってくれるように頼みました。たか子さんは、
「あなたがどうしても見たいのなら、一緒に行くわ。」
と言ってくれました。

 待ち合せは、最近評判になっているイタリアンレストランでした。初めて入りましたが、とても小ぢんまりして雰囲気の良い店です。店内には以前居酒屋さんで隣に座っていた女性が待っていました。その女性は
「車の持ち主はこの店のオーナーなの。もうすぐ戻って来るけど、先に車を見ていてもいいと言っていたから、見に行きましょうか。この奥なの。」
と言って案内してくれました。店の奥は少人数でパーティなどができるスペースになっていて、その一角にその車は置いてありました。あなたは初めて見るその車にあまりに感激し、いろいろなことを女性に聞きました。その女性は何度か助手席に乗ってイベントに出場したことはあるけど車のことは全然分からないので、オーナーに聞いてくれと言いました。たか子さんはすることが無くて手持ちぶさたにしていましたが、さすがにあなたはたか子さんのことを気遣ってはいられません。その車をすみからすみまでじっくりと見ています。30分位した時に、オーナーが戻ってきました。

 オーナーを見たあなたは驚きのあまり言葉が出ませんでした。オーナーはてっきり男性だとばかり思っていましたが、女性でした。しかもあなたが食事の誘いを断ったゆきえさんだったのです。驚きの表情でかたまっているあなたを見てゆきえさんは
「私の車を見たいと言っている人は○○くんだったのね。すごい偶然ね。そちらの女性は彼女?」
「えぇ、まぁ。」

 あなたはゆきえさんから、その車はゆきえさんのお父さんの忘れ形見で、今でも時々クラシックカーラリーに出ていること、また大事にしてくれる人がいればゆくゆくは手放してもいいことなどを聞きました。また見たい時はいつでも見に来てもいいとゆきえさんは言ってくれました。

 レストランを出た後、かなりの興奮状態のあなたにたか子さんは言いました。
「私とこれからも付き合っていくなら、あの車のことは忘れて欲しい。もしあの車を取るなら、私はきっと○○君とは付き合っていけないわ。」

 さぁ、あなたはどうしますか。




憧れの車のことは忘れてたか子さんと付き合っていく。


憧れの車だけはどうしてもゆずれない。理解してもらえないならたか子さんとは別れる。