Q4

 あなたの言葉にたか子さんのお父さんも笑顔を取り戻しました。

 あなたとたか子さんの付き合いはその後も続きました。このままいけばたか子さんと結婚することになりそうです。しかもそれは会社での出世というコースまで約束されたようなものです。しかしながらイタリア車は一生乗ることができないでしょう。

 そんなある日、デートの待ち合わせ場所に、めずらしくたか子さんが車でやってきました。車はなんとト○タの新しいブランドであるレ○○スの最上級モデルです。たかこさんは
「お父さんが、今日は会社の車を貸してくれるって言うから乗ってきちゃった。でも車が大きすぎるから運転してもらえるかしら?」
と言いました。あなたはたか子さんにいわれるがままに、運転席に座り、エンジンをスタートさせ、アクセルを踏みました。


あ〜、なんという静けさ。
あ〜、なんという滑らかさ。
あ〜、なんという乗り心地のよさ

あなたが今までに経験したことの無い、まるで誰かが勝手に運転しているような気分でした。

 そのデートの帰りにたか子さんの家で、またお父さんと会いました。お父さんは言いました。
「この車に乗り続けたいとは思わないかね?」
お父さんの言葉にはいろいろな意味が込められているようでした。

 さて、あなたはどうしますか。




他人にとっては無意味なこだわりは捨て、約束されたであろう人生を選ぶ。


安楽、安定という堕落を戒め、自ら苦難の人生を選ぶ。